車の窓を開けようとスイッチを押したのに、
「まったく動かない」
「何回か押すと動く」
「開いたけど、今度は閉まらなくなった」
ということがあります。
パワーウインドウが動かなくなる原因は、スイッチ、モーター、レギュレーター、ヒューズ、配線などさまざまです。
ただ、一般ドライバーが自分で故障箇所を特定する必要はありません。
まず確認したいのは、
「どの窓が動かないのか」
「どのスイッチから操作しても動かないのか」
「スイッチを押したときに音がするのか」
といった、自分でも確認できる部分です。
簡単な確認だけで直ることもあります。
この記事では、パワーウインドウが動かなくなったときに自分で確認できること、窓が開いたまま閉まらなくなったときの対処、整備工場への伝え方、修理費の目安まで説明します。
窓が動かないとき、まず自分で確認できること
助手席や後ろの窓が動かない場合、最初に確認してほしいことがあります。
まず、運転席にあるパワーウインドウのスイッチと、動かない窓があるドア側のスイッチの両方から操作してみてください。
たとえば助手席の窓なら、
- 運転席のスイッチから操作する
- 助手席のスイッチから操作する
という確認です。
片方からは動くのに、もう片方から動かないのであれば、その情報は故障箇所を確認するときの手がかりになります。
次に確認したいのが、ウインドウロックスイッチです。
車種によって名称や作動は異なりますが、ウインドウロックがONになっていると、助手席や後席から窓を操作できなくなることがあります。
故障だと思っていたら、ウインドウロックが原因だったという可能性もあるので、一度確認してみてください。
この2つで直れば、それ以上故障原因を探す必要はありません。
スイッチを押したときに音がするかも確認してみる
窓が動かないときは、スイッチを操作したときにドアの中から音がするかも確認してみてください。
たとえば、
「ウィーンというような音はするけれど、窓が動かない」
という場合は、窓を上下させる機構やガラスとの接続部分などに問題が起きている可能性があります。
反対に、まったく音がしない場合は、スイッチやモーター、ヒューズ、配線など複数の原因が考えられます。
ここで、
「音がしないからスイッチが壊れている」
と自分で判断する必要はありません。
音がするか、しないか。
そこまで分かれば十分です。
パワーウインドウが動かなくなる主な原因
パワーウインドウが動かなくなる原因としては、主に次のようなものがあります。
パワーウインドウスイッチの故障
スイッチ内部の接点などに不具合が起きると、押しても窓が動かなくなることがあります。
完全に動かなくなる前に、
「一度では動かない」
「何回か押すと動く」
「押す場所や力加減によって動く」
といった症状が出ることもあります。
このような症状が続いている場合は、完全に動かなくなる前に一度点検してもらうと安心です。
また、パワーウインドウスイッチの故障では、単に反応しなくなるだけではありません。
内部の接点が正常に切り替わらず、スイッチを操作し続けているような状態になることもあります。
このような状態では、スイッチ内部が発熱するだけでなく、モーター側に負担がかかる可能性もあります。
スイッチの戻りがおかしい、操作していないのに作動しているような異常がある場合も、そのまま使い続けず点検してもらったほうがいいでしょう。
モーターやレギュレーターの故障
ドアの中には、窓ガラスを上下させるためのモーターやレギュレーターと呼ばれる部品があります。
モーターが動かなくなったり、レギュレーター側に不具合が起きたりすると、スイッチを操作しても窓が正常に動きません。
私の経験では、パワーウインドウが動かない修理では、スイッチ側だけでなく、モーターやレギュレーター側が原因になっているケースも珍しくありません。
ヒューズや配線などの不具合
スイッチやモーター以外にも、ヒューズや配線などが原因になることがあります。
特に、
「複数の窓が同時に動かなくなった」
などの場合は、一つの窓だけの故障とは違う原因も考えられます。
ただし、一般ドライバーが配線などを自分で調べる必要はありません。
最初に確認できる範囲で直らなければ、整備工場へ相談すれば大丈夫です。
何回か押すと動くなら、そのまま使っても大丈夫?
「まったく動かないわけではなく、何回かスイッチを押すと動く」
という症状もあります。
一度動いてしまうと、
「まだ使えるから大丈夫かな」
と思うかもしれません。
しかし、このような症状はスイッチなどの不具合が進み始めている可能性があります。
特に困るのが、窓を開けたあとに動かなくなるケースです。
閉まっている状態ならすぐに困らなくても、駐車券を取る、ドライブスルーを利用するなどして窓を開けたあと、そのまま閉まらなくなることがあります。
何回か操作しないと動かない症状が続いているなら、「まだ動くから」と長く使い続けるより、一度点検してもらったほうが安心です。
窓が開いたまま閉まらなくなったらどうする?
パワーウインドウの故障で特に困るのが、窓を開けた状態で動かなくなることです。
雨が降れば車内に水が入りますし、防犯上もそのまま駐車しておくのは避けたいところです。
この場合、部品がすぐに用意できなくても、故障箇所や状態によっては応急的に窓だけ閉められることがあります。
すぐに修理できないからといって、窓を開けたままにするしかないとは限りません。
整備の現場では、故障状態を確認したうえで、窓を閉められないか試すことがあります。
ただし、どの車でも応急的に閉められるわけではありません。
故障している部品や状態によっては、その場では閉められないこともあります。
そのため、窓が開いたまま動かなくなった場合は、自分で無理にガラスを引っ張ったり、ドアを分解したりせず、まず整備工場へ相談してみてください。
電話するときに、
「窓が開いたまま閉まらなくなっています」
と最初に伝えておくと、状況が伝わりやすくなります。
整備工場には何を伝えればいい?
パワーウインドウが故障したときも、
「スイッチが悪いと思います」
「モーターだと思います」
と原因を予想して伝える必要はありません。
整備工場にとって参考になるのは、故障箇所の予想より実際に起きている症状です。
たとえば、
「助手席の窓が動きません。運転席から操作しても助手席から操作しても動きません。スイッチを押しても音はしません」
これだけでもかなり状況が伝わります。
ほかにも、
「何回か押すと動くことがあります」
「下げることはできるけど、上がらないことがあります」
「スイッチを押すとドアの中から音はしますが、ガラスが動きません」
など、分かる範囲でそのまま伝えてください。
毎回起きるのか、ときどきなのかも分かれば伝えておくといいでしょう。
症状が店に入ったときには出なくなってしまう故障もあるため、
「いつ、どんな操作をしたときに起きるのか」
という情報は原因を調べるうえで役立ちます。
車に詳しくなくても、これくらい伝えられれば十分です。
パワーウインドウの修理費はどのくらい?
修理費は、どの部品が故障しているか、車種、部品価格、作業内容によって大きく変わります。
私の経験では、スイッチやモーター、レギュレーターなどの交換になると、部品代と工賃を合わせて2万円以上かかるケースも珍しくありません。
ただし、
「スイッチなら安い」
「モーターなら高い」
と単純には分けられません。
スイッチでも、運転席にある複数の窓を操作するマスタースイッチは、助手席や後席にあるスイッチより部品価格が高くなる車種が多くあります。
また、モーターやレギュレーターの価格や交換方法も車種によって違います。
そのため、修理費を知りたい場合は、まず故障箇所を確認してもらい、そのうえで見積もりを聞くのが確実です。
まとめ|原因を当てるより、症状をそのまま伝えれば大丈夫
パワーウインドウが動かなくなったら、まずは、
「運転席と各ドアのスイッチ、両方から動かないか」
「ウインドウロックが入っていないか」
「操作したときに音がするか」
を確認してみてください。
簡単な確認で直れば、それで解決です。
直らなかった場合でも、自分でスイッチやモーターの故障を判断する必要はありません。
特に窓が開いたまま閉まらない場合は、自分で無理に動かそうとせず、早めに整備工場へ相談してください。
そのとき、
「どの窓が動かないのか」
「どちらのスイッチからも動かないのか」
「音がするのか」
「毎回なのか、ときどきなのか」
この程度を伝えれば十分です。
車に詳しくないから、故障の原因が分からない。
それは当然のことです。
原因を調べるのは整備する側の仕事なので、一般ドライバーは自分で確認できる範囲の症状をそのまま伝えれば大丈夫です。

