「乗り換えてメーカーが変わったけど、今までのお店で車検を受けられますか?」
私が働いている地域では、近くにすべてのメーカーのディーラーがあるわけではありません。そのため、他メーカーの車でも、近くのディーラーで車検を受けられないかと相談されることがあります。
結論からいうと、他メーカーの車でも、基本的な車検や一般的な整備には対応できることが多いです。
ただし、その車種特有の故障や作業が必要な場合には、その車の正規ディーラーや詳しい整備工場へ相談することもあります。
この記事では、自動車業界の現場で20年以上働いてきた経験から、他メーカーのディーラーで車検を受ける場合についてお話しします。
車検で確認する基本的な部分は同じです
メーカーが違っても、車検で確認する基本的な部分は大きく変わりません。
たとえば、
- ブレーキ
- タイヤ
- ライト類
- 足回り
- オイル漏れ
- ベルト類
- 排気装置
などです。
ブレーキパッドやファンベルト、エンジンオイル、フィルター類といった一般的な消耗品も、他メーカーだから交換できないということはほとんどありません。
部品も、部品を扱う業者やメーカーから取り寄せられるため、通常の車検整備で大きく困ることは少ないです。
他メーカー車でも整備情報を確認して作業します
他メーカーの車だからといって、経験や勘だけで作業するわけではありません。
整備工場向けの整備情報システムなどを使い、作業手順や締め付けトルク、点検基準を確認しながら進めます。
同じように見える作業でも、メーカーや車種によって手順が違うことがあるからです。
工具のサイズが違ったり、その作業に必要な工具を持っていなかったりする場合には、必要な工具を用意してから作業することもあります。
車検で行う一般的な整備は、他メーカーでも対応できます
車検で交換することの多い部品は、他メーカーでも通常どおり作業できるものが多いです。
たとえば、
- ブレーキパッド
- ファンベルト
- エンジンオイルやフィルター
- タイヤ
- ブレーキフルード
などです。
警告灯の点灯や特別な不具合がなく、一般的な消耗品交換が中心であれば、他メーカーのディーラーでも通常の車検整備として対応できます。
車種特有の作業は、相談や外注になることもあります
部品交換自体は一般的な作業でも、交換後にコンピューターの学習や初期化が必要になる車があります。
また、冷却水のエア抜きのような作業でも、エンジンの位置や冷却水の通り方に特徴があり、車種ごとの手順が重要になる場合があります。
整備情報を確認しても不安が残る場合は、無理に自社だけで進めず、その車の正規ディーラーや詳しい整備工場へ相談することもあります。
その場合は、通常より預かり日数が長くなることがあります。
分からないまま作業を進めるのではなく、必要に応じて詳しいところへ相談することも、安全に整備するための判断だと思っています。
保証が残っている車は、不具合の内容によって相談先を考えます
新車から年数があまり経っていない車では、メーカー保証が残っていることがあります。
通常の車検や消耗品交換であれば、他メーカーのディーラーでも対応できることが多いです。
ただし、異音や警告灯、エンジン不調など、保証修理の対象になる可能性がある不具合が出ている場合は、その車の正規ディーラーにも相談しておくと安心です。
正規ディーラーは、同じ車種の修理事例やメーカーからの情報を確認しやすく、保証の対象になるかも判断しやすいからです。
車検は近くのディーラーにお願いし、不具合の内容によっては正規ディーラーにも相談する。そうした使い分けもできます。
遠くて通わなくなるなら、近くのディーラーに継続して見てもらう方法もあります
一番情報を持っているのは、その車の正規ディーラーだと思います。
ただ、正規ディーラーが遠いと、オイル交換や点検のたびに通うのが難しくなります。
最近は予約制の店舗も増えているため、少し気になる程度では、なかなかお店へ行かなくなってしまう方もいると思います。
正規ディーラーが遠く、普段の点検やオイル交換になかなか通えない場合は、近くのディーラーに継続して見てもらう方法もあります。
なお、正規ディーラーへの連絡や入庫を、お店側で手配してくれるかどうかは店舗によって異なります。
病院でたとえるなら、普段から車の状態を見てもらう「かかりつけ」に近い立ち位置です。
同じディーラーでも対応には違いがあります
他メーカーの車をどのくらい扱っているかは、店舗によって違います。
普段から幅広いメーカーの車を受け入れている店舗もあれば、自社メーカーの車が中心の店舗もあります。
工具や診断機、他メーカー車の整備経験にも違いがあります。
そのため、車検を予約するときには、
- 他メーカー車の車検に対応しているか
- 警告灯や不具合がある場合も見てもらえるか
- 外注になった場合、預かり日数が長くなるか
などを確認しておくと安心です。
「他メーカーだから断られるかもしれない」と心配するより、まずは近くのディーラーへ相談してみるのがよいと思います。
まとめ
他メーカーの車でも、基本的な車検や一般的な消耗品交換には対応できることが多いです。
ブレーキパッドやファンベルト、オイル交換など、車検で行うことの多い作業は、メーカーが違っても大きく変わりません。
ただし、メーカー独自の故障診断やコンピューターの学習、車種特有の作業、保証修理などは、その車の正規ディーラーの方が適している場合があります。
正規ディーラーが遠く、普段の点検やオイル交換になかなか通えない場合は、近くのディーラーに継続して見てもらう方法もあります。
通常の車検や整備は近くのディーラーにお願いし、メーカー独自の不具合や保証修理の可能性がある場合は、正規ディーラーにも相談する。
そのように使い分けるのも、現実的な方法だと思います。
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